30代からでも介護職へ転職できる?向いている人の特徴を紹介
転職を検討している方のなかでも、介護職に興味をもっている方はたくさんいるのではないでしょうか。しかし、30代ともなると「今から介護職に転職なんてできる…
もっと見る介護士になりたい、介護士としてスキルアップをしたいという方は、資格の取得を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、介護職に関連する資格にも種類があり、試験の難易度や受験資格が異なります。そこで本記事では、介護職に関連する資格の種類や取得方法について解説します。
介護士とは介護に携わる職業全般を指す言葉です。訪問介護のスタッフや介護施設で働くスタッフなどをまとめて介護士と呼ばれるケースが多いですが、明確な定義があるわけではありません。
また、医者や弁護士のように資格がないとなれない職種ではなく、想いや適性があれば学歴や資格の有無に関係なく従事できます。また、介護士は利用者や利用者の家族に寄り添ってサポートすることが必要とされるため、人とのコミュニケーション能力やサポーする能力も重要視されます。
介護に関する仕事に従事する際、必ずしも資格が必要なわけではありません。しかし、資格の有無によって対応できる業務内容の幅が広がったり、給与がよくなったりするのは事実です。
また、介護士として将来的にキャリアアップを目指すなら、資格は必須になってくるでしょう。ただ、一口に介護に関する資格といってもさまざまな種類があります。ここでは、代表的な介護職関連の資格の種類や取得方法について解説します。
介護に関する資格で、多くの人が最初に取得を目指すのが初任者研修です。初任者研修は介護の基本的な知識を習得でき、取得の難易度も高くないため働きながらでも無理なく取得できます。
また、初任者研修を取得すると、身体介護が可能になります。なお、受検資格は不要となっています。スクールへの通学・インターネット学習を通じて既定のカリキュラムを130時間受講し終えると修了試験を受けられます。
初任者研修の上級資格にあたるのが、実務者研修です。実務者研修を取得すると、介護に関する知識やスキルを有している証明になることに加え、給与の待遇がよくなる可能性が高いです。
実務者研修の受験資格は設けられておらず、既定のカリキュラムを20科目・450時間受講し終えると自動的に取得できます。なお、介護福祉士を受検するには実務者研修を取っている必要があり、介護士としてキャリアアップを目指すなら取得すべき資格がといえるでしょう。
介護に関する資格のなかで、唯一の国家資格にあたるのが介護福祉士です。介護福祉士を取得すると介護に関する専門的な知識やスキルがあると証明できます。介護業界で転職したり、キャリアアップを目指したりする場合、介護福祉士の資格があると有利になるでしょう。
なお、介護福祉士の試験を受けるには、受検資格の条件をクリアしなければなりません。条件はいくつかパターンがありますが、一つは実務者研修を修了しており、3年以上の実務経験があることが条件です。受検資格を得るのにハードルがありますが、取得できれば価値ある資格といえるでしょう。
また、介護福祉士がキャリアのゴールではなく、さらに上級資格の認定介護福祉士を目指したり、ケアマネジャーを目指したりできます。
ここでは、介護に関する資格の取得時間の目安や費用について解説します。
介護の基本資格である初任者研修は、定められたカリキュラム合計130時間受講しなければなりません。カリキュラムの受講はスクールへの通学とインターネットからの受講を併用でき、平均1~4か月で取得可能です。ただし、スクールの中にはスピーディーに取得できるところもあり、最短2週間程度で修了できます。
なお、カリキュラムを受講するには12万円前後の費用がかかります。介護施設が費用を負担してくれたり、人材派遣会社が資格の取得支援をしていたりするケースもあるため、費用を抑えたい方は確認してみましょう。
実務者研修も受験資格はありませんが、初任者研修を修了していない状態で受講しても難易度が高すぎる可能性があります。なお、実務者研修のカリキュラムは450時間あり、初任者研修よりも取得までに時間がかかるでしょう。受講費用は初任者研修を取得していれば8~13万円前後、資格のない方が受講する場合は10~15万円前後が相場です。
介護福祉士は国家資格であり、取得するとキャリアアップにつながる可能性があります。介護福祉士には受検資格が定められており、特定の学校を卒業する、または実務者研修を修了しており、3年以上の実務経験があるというのが条件です。受検資格をクリアしていれば試験にチャレンジできます。介護職員基礎研修修了者は3万円前後、資格のない方は10万円前後が費用の相場となります。
介護士としてキャリアアップを目指したり、給与アップを目指したりする場合、資格の取得を目指すのがおすすめです。ただし、一口に介護の資格といってもさまざまな種類があるため、資格の種類による特徴を知ったうえで合格を目指しましょう。また、介護福祉士は介護に関する資格の中で唯一の国家資格にあたり、取得すると介護の専門的な知識やスキルを持っているという証明になります。